CARRER INTERVIEW
会社の現在地を明らかにする
原価管理システムの
導入から運用に携わる。
経営企画室 原価管理課 課長
磯奥 達也Isoku Tatsuya
CARRER
INTERVIEW
1年目
給与計算や社会保険の手続きなど
キャリアの始まりは総務人事課
学生時代を過ごした岡山県内での就職を希望し、就職ナビサイトで当社を知りました。文系だったため製造業を特に意識していたわけではありませんでしたが、当社が扱う食品容器は生活に身近なものでしたし、また、性格的に事務職が向いていると自己分析していたため、総務職を募集していた当社を選びました。
振り返ってみると、入社1年目のときは学生気分が抜けておらず、仕事に対しての取り組み方も甘かったため、このままで自分の社会人生活は大丈夫なのだろうか、と感じていました。
2年目
原価計算プロジェクトに参加し
新たなシステムの導入をめざす
原価計算プロジェクトにアサインされることになり、営業管理課に異動しました。当時は製造原価がシステムで管理されていなかったため、原価計算プロジェクトは、そうした問題を解消し、社内のコスト意識を高めるべく、スタートさせたものでした。 私が合流したのは、コストを正しく計算するために必要なデータ項目をまとめ、その内容を各部署にプレゼンする段階。1年目は総務人事課に所属していたため、原価はおろか、製品知識もあまりなかったので、まずは生産工場へ足を運び、製造に関する知識を身につけることに注力しました。データを収集する過程で、「生産工場でやっていた作業はこういうデータにつながっていたんだ」と初めて気づくことも多く、製造という仕事を深く理解する貴重な期間だったと思います。
3-4年目
初めてのことに戸惑いながらも
システムの運用をメインで担当
原価計算システムを導入するにあたり、まず取り組んだのが、ソフト開発を依頼するシステム会社の選定。それから、各部署から集めたデータをどのようにソフトと繋げるか、システム会社の担当者と仕様の打ち合せを行うのですが、完成するまで1年ほどかかりました。この頃に現在所属している経営企画室へ異動し、システム導入後の運用を私がメインで担当することになりました。最初は勝手がわからず苦労しましたし、辻褄が合わない数字が頻発するなど、計算結果の精査にも悪戦苦闘しました。
正しく運用できるようになるまでかなりの時間を要しましたが、おかげで原価管理システムには非常に詳しくなりましたし、原価や利益を毎月確定させることで会社の現在地が明らかになり、現状の課題や今後の方向性の整理にも役立っています。
係長
新製品開発プロジェクトにアサインされ
モノづくりに携わる喜びを実感
原価計算業務とは別に、新製品開発プロジェクトに参加し始めたのはこの頃。もともと営業部や企画室の選抜メンバーで行われていたプロジェクトだったのですが、新製品開発にはコストの検証も必要なため、原価管理課から私を含めた2名が参加することになりました。
どんなに良い製品でもコストが合わなければ開発は進められませんから、時には厳しい意見を言わなければならないこともありましたが、そのプロジェクトからたくさんの製品が生まれましたし、私自身モノづくりに携わっていると実感しました。形を変えながらではありますが、新製品開発プロジェクトは存続しており、現在に至るまでずっと参加しています。そのおかげで他部署のメンバーとの関わりも増え、社内での交流も広がりました。
原価計算業務は会社の現在地を測る仕事ですが、新製品の開発は未来に向かう仕事。その両方に携わることにやりがいを感じています。
課長代理
ドイツの国際見本市で気づいた
食品容器メーカーとしての今後の課題
ドイツで開催された包装関係の国際見本市「Interpack」に参加しました。現地ではスーパーマーケットを視察し、日本との違いやパッケージの多様性など、たくさんの気づきを得ることができました。たとえば、日本の食品容器はカラフルで食品を美味しそうに見せる効果がありますが、ドイツは惣菜より冷凍食品が多く、それに伴い食品容器に求められる機能性も異なることなど、食文化の違いが特に印象に残っています。
ドイツは環境への意識が高い国ですから、エコに関する最新の情報にもたくさん触れました。環境問題はプラスチック食品容器のメーカーとして向き合わなければならない課題です。地球の未来を見据えて当社が今後何をすべきかを考えるきっかけになりました。
課長
課員の成長によって、
部署全体のパフォーマンスが向上
原価管理課が創設されて10数年が経過しました。当初は数名で始めたプロジェクトでしたが、現在では部署として原価計算業務を的確かつスピーディに行えるようになりました。
私は定期的に部署ミーティングを開催しており、課員の新しい考えや意見を聞き、業務の効率化や改善に繋げています。また、社内のコスト意識をさらに向上させるよう、現在も歩みを止めることなく、一歩ずつ前進している途中です。
最近では、自ら進んで勉強し、さまざまな知識を蓄積している課員を目にすることも増えました。通常業務をミスなくこなすことはもちろんですが、プラスアルファを考えて行動できる姿には、私も刺激を受けます。このような社員が自部署から会社全体に広がっていけば、企業全体のレベルアップにも繋がると考えています。
これからについて
原価管理を通して会社の現在地を知り、そこで得られた情報を生かして原価低減の提案に取り組むなど、原価を使ってできることを増やしたいと考えています。せっかく会社の重要な情報が集まる部署にいるわけですから、会社の重要な決定にも関わっていけたらいいですね。
私たちのような間接部門は、モノづくりや販売に直接関わるわけではありません。だからこそ、原価管理という自身の仕事を通して社内での存在価値を高め、会社へ貢献したいと考えています。